2003年9月、数年ぶりにスイスへ行ってみました。
パリから空路でチューリヒに飛び、列車でサンモリッツへ・・・。
標高が高い町のためか、9月のサンモリッツはとても寒い。町にはあまり興味がなかったのですが、せっかく来たのだから簡単に町の要所を見て歩きました 。
翌朝、サンモリッツから「氷河特急」でツェルマットに向かいました。「ベルニナ特急」と並んで、スイスの山岳を縫って走る列車として有名な列車です。秋のすがすがしい高原を進む列車からの眺めは素晴らしいと思います。
クール、アンデルマットと進み、ヴィスプからヴァリス・アルプスの中心ツェルマットへと向かって急な勾配を登っていきます。特急ですが決してスピードが速いわけではありません。
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氷河特急
ホテルは、出発前にインターネットで予約を入れておきました。 駅に着くとホテルからの迎えの車が待っていました。もちろん電気自動車で・・・。町のなかを5分ほど走ったところにホテルは位置してます。 ホテルの受付嬢はとても感じの良い、いかにもスイス嬢といったタイプでした。
町の建物の窓辺は花があふれ、さすがにアルプスの観光地です。 ホテルの部屋からも間近にマッターホルンを眺められるのも気に入りました。
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スネガへのケーブル入口 スネガ
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スネガ スネガからツェルマット(水彩)
翌日はケーブルを乗り継いで、セネガからロートホルンに登ってみました。ツェルマットに来ると必ずこのケーブルでセネガに上がります。
天気は良かったものの、ロートホルンに到着すると残念ながら一面ガスがかかり始めてしまいました。
登山道を少し下ると、ガスは晴れて、すばらしい光景が現れました。
ツェルマットの町に下る山道のちょうど中間にフィンデンという村があります。とても小さな村なのですが、営業しているレストランがあったので、昼食兼休憩のため立ち寄りました。
後で聞いたところによると、このレストランはとても有名で、シーズン中は予約が必要とのことです。
我々が立ち寄った時は幸いにもガラガラでしたが・・・。
ビールとスパゲティ(値段は少々高め)で力をつけ、残りの道のりをゆっくりとツェルマットの町に下りました。
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フィンデンのレストラン
何でスイスの国旗の下に日本の国旗があるの? レストランの人に聞いてみたら、答えは簡単!「日本人の客が多いからさ。」
翌日はまたまた快晴!
その日は登山電車でゴルナグラードへ登り、また山道をツェルマットへゆっくりと下り降りることにしました。
ゴルナグラードの展望台では世界各地からの観光客でいっぱいです。
英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語が飛び交うなか、日本語も・・・。
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ゴルナグラード(これはカミサンと来た時の写真)
展望台を離れて山道に入ると、さすがに人は少なくなりました。
常に目前にマッターホルンを眺めながらのトレッキングはすばらしいの一言です。
しかし、この時は同行者の一人が途中でバテバテのため、途中の駅から再び登山電車で下ることとなってしまいました。
次の機会では、下りだけでなく、登りにも挑戦してみたいものです。
とてもよい印象を胸に抱きながら、アルプスをあとにして、フランスへと向かいました。
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羊さんが通せんぼ
あいにくマッターホルン全景は姿を現しませんでしたが、十分山歩きを楽しむことができました。
一日目はやはりケーブルでスネガに上ってみました。
まずまずの天候で、空気の澄んだアルプスを味わうことができました。
途中には、放牧された羊、牛・・・。たまにマーモットも出てくる。アルプスは最高です!
翌日は登山電車でゴルナグラードに登りました。
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ゴルナグラード
周囲の山は見え隠れ・・・。
T氏は体調不良で登山電車で降りるというので、私だけ歩いてツェルマットまで降りることにしました。
途中、リッフェルアルプまでは雪たっぷりの山道。さすがに歩いている人は誰もいません。
一時間少々ほど降りたところで、上から登山電車が降りてきました。
雪上の丘から電車を眺めていると、車窓から大声で叫びながら手を振る人がいます。 しかも日本語で!
T氏だ!私も電車に向かって手を振りました。
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