アルルの町から東に約20キロの所にサン・レミという小さな町があります。
ゴッホが約一年間入院していたサン・ポール・ド・モーゾール病院が郊外にあるので有名な町ですが、そこはまだ一度も訪れたことはありません。
それ以外は町の近くにローマ時代の遺跡があるくらいで、これと言ってみるべきところはないので、普通の観光なら一時間もあれは゛十分だと思います。
しかし、絵を描くにはどうしても2~3泊しないとゆっくり描けません。
2013年、アルルからバスでこの町に向かったのですが。その時でこの町は四回目でした。
バスで町に着くと、ちょうど市がたっており、すごい人ごみだったのですが、それでも午後には市は終了し、元の小さな静かな町に戻りました。
宿はホテルでなく、シャッブル・ドット(民宿のようなもの)に落ち着き、とりあえず外に出て、絵を描くのによいアングルを見つけながら食事をとることにしました。
![サン・レミ](voyage/france/st_remy/st_remy_1.jpg)
サン・レミの宿で
歩いて5分の所にとても良い場所を見つけました。1階がカフェやレストランになっているプロヴァンス風の街並みが見えるところで、都合よく描きたい場所にはベンチがあり、脇が銀行で直射日光も当りません。そこで翌日描くことにして、絵のモチーフの一角になるべきレストランで久しぶりに肉料理(アントロ・コート 16ユーロ)を食べました。うまかった! ワインを飲んでデザートまで食べたら結果的に40ユーロくらい使ってしまいました。
翌朝、このベンチで描いていると、銀行員がタバコを吸うために外に出てきて、私の出来栄えをチェックしていきます。この町の銀行員はせかせかしていず、のんびりと仕事をしています。
![サン・レミ](voyage/france/st_remy/st_remy_tableau_1.jpg)
その時の作品(油彩)
町の真ん中に市庁舎広場があり、ここでもプラタナスの木陰にベンチがあり、その翌日はこの広場で描きました。
![朝市](voyage/france/st_remy/p_222_dessin_st_remy_4.jpg)
町の中心 水彩で朝市を一枚
![午後のサン・レミ](voyage/france/st_remy/p_222_dessin_st_remy_1.jpg)
午後のサン・レミ (水彩)
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