オペルネ
20155月下旬。久しぶりにアルザスを訪れました。
アルザスに来たのは5回目ですが、このオベルネーの町はは2回目です!
前回訪れたのは10年位前で、もちろんその時は絵を描く時間はありませんでした。
今回はオペルネーの町に4泊くらいしようと思うのでゆっくり絵も描けます。

オペルネ
                      オペルネーの町
ストラスブールからローカル列車で約30分。
とても古い町ですが・・・歴史のいたずらでドイツ領になったり、フランスに戻ったり・・・。
第二次大戦中、この町から不本意にもドイツに徴兵され、帰らぬ若者が多数に上ったとのことです。
今は、町の北のブドウ畑の丘に彼らの記念碑が建っています。

駅は町の外れ。(ヨーロッパではそういうことが多いのですが・・・)
宿は町の一番奥に位置するホテルにしました。とは言っても、エレベーターはもちろん無く、昔の木賃宿のようなホテルです。しかし、この宿自体が絵のモチーフになるので決めました。

駅から重い荷物を引きずってホテルに着くと、のどは乾くし、腹は減るし・・・、
ホテルがレストランもやっているので、チェックイン前に昼食にしました。
チェック・インを済ませて、その日はスケッチ・ポイントを探しながら町を散策しました。

翌日、まずはホテルを描こうと木の下に陣取りましたが、入れ替わり立ち替わり目の前に車が駐車してしまいます。
大きな車に駐車されると風景が見えなくなってしまいます。
陣取っていた左手の二階で何かよくわからないが商売をしているご婦人が来て、たどたどしい日本語で話しかけてきました。何でも数か月間、東京にいたとのこと。今でもご主人は東京に住んでいるらしい。
しばらくすると一枚の写真と名刺を持ってきました。
ご主人は、ホテルニュー・オータニのフランスレストランでシェフをやっているとのことです。

街角で
                      街角で描く

写真はそのご主人が作った料理の写真でした。
日本に帰って、機会があればホテルニュー・オータニのレストランに行ってみる・・・・・・・とは言ったものの・・・高そうなので・・・いまだに実行されていません。
その後は、私の視界の前の車は、彼女の小さな車となったので助かりました。

ホテル 教会
          ホテル                      教会
翌日は、サン・ピェール・エ・サン・ポール教会の前に陣取って、正面の街並みを描きました。
場所が場所だけに人が多く、ゆっくりと描くという状況ではありませんでしたが、入れ替わり立ち代り覗き込むギャラリー達と、いつも通りの話をしながら何とか色をつけました。

町の中を描くのもいいですが、その周りに広がるブドウ畑も絵になります。
翌日は、道具を担いで・・・町から出てぶとう畑と、その中に点在する小さな村を描きに出かけました。
はたけの中でキャンバスを立てて描いているととても気分がいい!
町で買って持ってきた缶ビールとサンドイッチを食べながら・・・・・。

郊外から
                      オペルネー郊外
(2015
年筆)

ホテル 広場
    油彩 6号                      油彩10号