デュルンシュタイン
ウィーンの西約60Km、ドナウの河岸にデュルンシュタイン(Durnstein)という村があります。
2007
5月、葡萄畑に囲まれたこの小さな村に滞在しました。
この旅には、よく一緒に行く友人夫婦の他、私の88歳になる母と二人の姉も同行しました。

2007
5
ザルツブルグから列車でこの村に来ました。
ザルツブルグからザンクトペルテンまで急行列車で行き、そこからクレムスへ向かうローカル線に乗り換えました。
クレムスからは1両編成の超ローカル列車でデュルンシュタインへ。途中車両故障もあり、到着予定時間を大幅にオーバー。何とか村にたどり着きました。思ったとおり素晴らしい村でした。

村の北の小山の頂上に廃墟となった城跡があります。2日目そこに登ってみました。
大した丘ではないな・・・と思って登り始めましたが、だいぶきつかった! 年をとったものです。

村はずれ


古城の上
                     古城の上
上の姉は何と2回も登ったとのこと・・・。
彼女の趣味は山登りで日本100名山をすべて制覇した経歴があるので、こんな丘は問題ないのでしょう。
しかし、頂上からのドナウの眺めは素晴らしい。

この村を起点にドナウ下りを楽しみましだ。
デュルンシュタインからメルクの町まで遊覧船で往復約4時間、ゆっくりとドナウを満喫しました。
「美しき青きドナウ」と言われますが、実際は水の色は決して青くはありません。期待とは多少異なりました。
しかし空は青いです。
(シュトラウスは空をイメージして作曲したのかもしれない。)
世界遺産「バッハウ渓谷」を楽しみました。


山田一族
              遊覧船上 船長と 〈山田一族〉

途中にあるメルクの町は修道院で有名な町です。
町の中心にその修道院があります。下りの船が出るまでの時間、メルクを散策してみました。

メルク
              メルクの町

当初は、帰路にはバスでシュピッツ(ドナウ河畔のオーストリアワインで有名な村)経由でデュルンシュタインに戻ろうと思っていたのですが、案の定バスの便が不便なため、帰路も船に乗ることにしました。

村にはホテルは少ないのですが、宿泊した「レーペン・ヘルツ」は素晴らしいホテルでした。レストランでのオーストリア料理も満足しました。
渥美清の「男はつらいよ」のシリーズでオーストリアでロケをした映画があるのですが、この「レーペン・ヘルツ」か゜写っていました。

レーベンヘルツ
            レーベン・ヘルツ

それから・・・この村に着いた時にホテルの少し駅寄りに居酒屋(ホイリゲ)があるのを確認していました。
食後は連日このホイリゲでドナウの夜が更けるのをワインを飲みながら楽しみました。(2007年筆)