プロヴァンスの古都「アルル」。
2010年5月、アムステルダムから旅を開始してから約一カ月、やっとプロヴァンスに着きました。
やはりプロヴァンスはいい ! なんとなく心が落ち着きます。
ちょうど着いた日はアルルのお祭りでした。民族衣装に着飾った人たちに溢れていました。


一日目は闘牛場の近くで1枚油彩で描きました。
描いていると絶え間なく観光客が見に来ます。
一時間おきにわきの道を通る「観光プチ・トゥラン」の運転手が進捗状況を眺めていきます。暑いので、前の御土産屋のお姉さんに頼んでジュースを持ってきてもらった。(もちろん代金は払った)
やっとほぼ完成。
その「絵」のモチーフとして「Le Lion Gourmand」というレストランを描いていたのですが、女主人が傍らに来て「是非とも譲ってほしい」と言います。あーだこーだ のあげく、未完成なので帰国後完成させて送ることとにしました。

帰国後に約束通り作品を仕上げて送ってあげました。すくに返信の手紙が代金と共に送られてきました。私の作品を大変気に入ってもらいました。
二年後に再度訪れると、レストランは売却して、闘技場近くでお土産屋をやっていました。

その二年後に訪れた時の写真
三日目は宿の近くの路地を描きました。描いていると、近所の子供たちが集まってきました。大人との会話は何とかなるのですが、子供とは難しい。すぐに、Quoi ? と来ます。応えるのが難しい。
「それはねー、 えーと、そのー、あのー・・・」というのをフランス語で言うのですが…
そんなことをしている内にほぼ完成!

子供たちが私の場所を占拠

私の進捗状況を見ていた近くに住むご婦人がまたまたこの絵を譲ってほしいとのこと。
家まで連れていかれて説得された挙句に、やはり帰国後お送りさしあげることで了解いただきました。
帰国後に仕上げて送ってあげました。
やはり二年後に訪れた時にはこのご婦人とその旦那さんにいろいろとお世話になり、サントマリー・ドゥ・ラ・メールの町やカマルグなどを案内していただきました。
(2010年筆)
プロヴァンスには友人が何人かいます。
マルセイユに住むペロー一家にまたまたお世話になりました。ペーロー一家との付き合いはもう約10年になると思います。
今回の旅行で、もちろんプロヴァンスにも行く予定と伝えてありましたが、アルルのホテルまで迎えに来てもらい、エクス・アン・プロヴァンスまで送ってもらいました。
アルルでは一緒にアリスカン(ローマ遺跡)、歴史博物館、ゴッホの跳ね橋などに連れて行ってもらった。
ゴッホの跳ね橋を訪れるのは初めてでした。ペローの話によると、本当のゴッホの跳ね橋は今は既になく、近くに復元されたものだそうです。結構、町からは離れているにも関わらず、時折日本人の観光客は地図をたどりながら歩いて訪れるそうです。ちなみに、他の国の観光客はけして歩いては来ないそうです。
天気も良い日だったので、食料、飲み物を用意してピクニック・・・。楽しい一日でした。

ゴッホの跳ね橋

跳ね橋前で 昼食
アリスカンは、かつてゴッホやセザンヌなどが描いたローマ時代以前の遺跡で、アルルの郊外にあります。ここには日本人観光客はほとんど来ません。来るとしたらよほど考古学が好きな人に限られるだろうと思います。

アリスカン
アルルの駅は町の北のはずれにあります。町まで歩けないことはありませんが、巡回バス(無料)が出ています。
小さな町なので、普通の見学であれば一日あれば十分でしよう。
スケッチ・ポイントとしては旧市街の小さな路地などが面白いと思います。観光では、旧市街にある遺跡などです。あまり観光はしないので詳しくはありません。

競技場 ゴッホのカフェ
ちなみに、ゴッホのカフェでの食事はお薦めできません。(飲み物だけなら構いませんが…)
食事をするのでしたら他のカフェやレストランの方がいいと思います。
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