アルコス・デ・ラ・フロンテーラ
この町もアンダルシア地方の典型的な白い町の一つです。
ミハスやカサレスは有名で、観光客がそこそこ訪れますが、このアルコスにはほとんど行来ません。そのため町の中はとても静かです。


アルコス
                    アルコス・デ・ラ・フロンテ―ラ

通常はヘレスからバスで行くのだですが、セビーリャからも一日に2本だけですが、直接アルコスに行くバスがありました。
約二時間アンダルシアを走り、アルコスに着く直前に夕立となってしまいました。
しかし、バスターミナルでバスを降り、ホテルに向かう途中には雨も上がり、素晴らしい虹がかかりました。

この町も坂が多い町です。
どの白い村や町も小高い丘の上にあるため、必然的に坂が多くなります。
セビーリャやコルドバ等の町は平地にあるため、歩きまわるのは楽ですが、ここはそういう訳にはい来ません。
若かった頃はさほど苦にしませんでしたが、年をとるにつれ、また心臓を患ったためか、極力上り坂を避けるようになってしまいました。


小道
                   アルコスの小路

本来は町の坂を下ってしばらく歩き、多少町から離れて振り返れば町全体の姿を望むことができます。
しかし、完全に下ってしまうと、帰りは登らなければならなくなってしまいます。
これは、残念ですが、最近特にきつくなりました。
そんな訳で、完全には町から下りずに、ある程度下ったところまでとして水彩画を一枚描きました。

町の中の白い家々に囲まれた小路を描くのであれば下る必要はありません。
二日目に町の中の小路で油彩画を描きました。 しかし、見える建物すべてが白というのは思っていたよりはるかに描くのが難しい。

小道
                  アルコスの小路

アルダルシアの強い日差しが白壁に反射してまぶしいのを我慢して描いていると目がおかしくなります。 また、日本と異なり湿度が極端に低いため、汗をかいても知らず知らずのうちに乾いてしまうため、水分を補給る必要があります。
日陰を選んで描いていても、一時間もすると太陽が回り込み強い日差しの攻撃を受けるようになります。
こうした時にビールが飲みたくなりますが、ビールば逆効果と医者に言われました。
アルコール飲料は身体の水分補給にはならないようです。
最近は必ずミネラルウォーターを買うか、または空いたペットボトルに水道の水を入れておいてそれを飲むようにしています。


アルコス
                             アルコスで

同行する人達の中には水道の水は飲まないで必ずミネラルウォーターを買う人がいます。
しかし、私に関して言えばヨーロッパ諸国で水道の水を飲んで腹を壊したことはありません。

ヨーロッパ諸国のレストランで水を頼むのに二種類あります。
フランスで、ミネラルウォーターを頼むとガス入りか、そうでないのかを尋ねられますが、もちろんこれは有料です、
カラフ・ドーと頼めば、水差しに入った冷えた水を持ってきてくれ、これはほとんどが水道水で無料です。私はこれでいつも十分です。
ミネラルウォーターも買う場所によって同じ大きさでも値段がだいぶ異なるようです。
ホテルやレストランでは当然高くなります。観光地の御土産屋等で1ユーロ程度、スーパーで買うと0.50ユーロ、店によっては0.20ユーロくらいで買える時もあります。

水を補給しながら油彩画を二枚描きました。
そして、バスでロンダへと向かいました。(2012年筆)

作品 作品 油彩SM