プロヴァンスに来るといつもペーロー一家にお世話になってしまいます。
数年年前に来た時も、いろいろとな所に連れて行ってもらいました。
エクスの町も今回で確か5回目となるので、セザンヌゆかりの地や、おもだった名所は既に訪れていました。
今回は、アルルの宿まで迎えに来てもらい。エクス・アン・プロヴァンスで一緒に楽しい時を過ごしました。
旦那のダミアンはいつ会ってもかっこいい。奥さんのカティーはいつも親切です。
セシリアはわんぱく娘に成長しました。
レストランで大変豪華な夕食をごちそうしてもらいました。
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私が払おうと思いましたが、どうしても彼らがご馳走するというので、「来年は私が食事に招待する」ということとしました。素晴らしい一家です。
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市庁舎前 朝市
今回はペロー一家の知人でサント・ヴィクトワール山の麓で農業を営む家庭を一緒に訪問しました。
旦那が自家製窯でピザを焼いて歓迎してくれ、ワインも上等なロゼをいただき、大変いい気分になりました。
セザンヌが描いたサント・ヴィクトワールが庭からとてもよく見えます。
庭に椅子を用意してもらい、ゆっくりと水彩で一枚描きました。
セザンヌの絵から想像するサント・ヴィクトワール山は上部がとがった山ですが、その姿は山の西側に位置するエクスの町から眺めるサント・ヴィクトワール山の姿で、南面から見ると大きな石灰岩が大地のようにそそり立って見えます。つまり、東西方向に尾根が続く山なのです。
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サン・ヴィクトワール山
2015年の5月にまたこの町を訪れました。
エクスのホテルに到着するとダミアンから電話があり、「明日、マルティーグへ行って昼食を一緒に食べよう。」とのこと。10時にホテルまで迎えに来るので、ホテルの前で待っていることとなりました。
翌日、朝食後、まだ10時までだいぶ時間があるので、ちょっとだけカフェにでも行こうかと思い、階下へのエレベーターに乗ったのですが…。動き出したと思ったらすぐに止まってしまいました。原因不明!
階の表示ボタンや開閉のボタンを押しても全く動かず! 何階のどこで止まったのかもわかりません。
エレベーターの外からの声は全く聞こえない。仕方なく「非常ボタン」を押すと、けたたましいブザーが鳴り響きました。何度かその「非常ボタン」を押して様子を見たのですが、動く気配は全くありません。あのけたたましいブザーの音はホテル中に聞こえているはずなのですが・・・。
仕方なく、エレベーターの壁をこぶしでドンドンと叩いてみました。するとかすかに外からも叩いているのが聞こえてきました。この時点で既に1時間経過!
さらに1時間くらいたったところで、外からドアがかすかに(1センチくらい)こじ開けられて、「大丈夫か?」「もうちょっと待て!」と。少々安心しましたが・・・。
既に10時になりそうです。幸い手帳を持っていたので、1ページを切り取り、ダミアンの携帯電話番号を書き、その1センチの隙間からそのメモを差し出し、彼に電話で状況を説明してもらいました。
それから約1時間、レスキューとエレベーター技師がドアを開け、やっと外に出られました。外に出てみると、エレベーターは1階と2階の間で止まっていました。ダミアンも既に来ていて、心配そうにエレベーターの前にいました。
初めての経験でした。
そんなわけで、だいぶ時間がかかってしまったので、マルティ―グに行くのは別の日にして、エクスの町をぶらぶらしました。ちょうど美術館でシスレー展をやっていたので見に行きました。
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美術館 ミラボー通り
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